素直にいいと思える一足

どこから見ても隙がない見た目

名品の誉れ高い1400のスティールブルーです。クラシックな大きなNロゴデザインと1300を彷彿とさせるカラーリングで安定感抜群な見た目です。1300の後継として開発が始まったものの凝ったソール構造を量産化に移すことがなかなかできず一時は販売を断念し、次期モデルである1500の方が先に発売されたという曰くつきのモデルです。その後ニューバランスジャパンが開発に加わったことで市販化が実現したとか。そんな背景もあり、ハイテクっぽいデザインになった1500より5年も後に発売されたにも関わらず、見た目は1300の雰囲気を色濃く引き継いでいます。開発が難航したというソールユニットもENCAPとC-CAPを組み合わせることで高い安定感と衝撃吸収性を実現しており、正に1300の正常進化モデルという感じです。SL-2ラストではあるものの576ほどポテっとしておらず程よいボリューム感のフォルムであることや、各部に上質なピッグスキンスエードを使っていることなどが合わさって、非常に高級感を感じます。何といっても1000番台はNew Balanceに中でもプレステージラインですからねー

Nロゴはメタリック

ツヨシ

996や576のようなリフレクター素材ではないことも高級感を感じさせる一因なのでしょう

外観だけでなく中の作りも高級

高級感を感じさせるのは見た目だけでなく内部の作りも同様です。1400は「袋縫い製法」と呼ばれる技術を使って作られており、インナーソールを取り外すとその袋縫い部分が確認できます。この製法によってアッパーがその名の通り袋状に足を包み込むため履き始めから高いフィット感を提供してくれます。

更に土踏まずあたりから踵にかけて袋縫い部分に当て布が被せてあります。活動時に摩擦が激しいであろう箇所の縫い目を保護する目的なのでしょう。スニーカーとは思えないほど丁寧な仕上げです。

履き心地は言うまでもなく良好

他のMade in USA/UKモデルと同様に1400も初めて足を入れた時から抜群の履き心地をもたらしてくれました。SL-1ラストのモデルに比べるとややゆったりしたフィット感です。とは言え576ほどのゆったり感という訳ではなく、程よくリラックスできる感じです。車を長距離運転する時によく履いているのですが、適度にフィット感があって適度にリラックス感もあってちょうどいいんですよねー

もう10年以上履いていて傷みも出てきていますが、まだまだ現役バリバリです。見た目も履き心地もクセがなく高級感もあって誰にでもオススメできるモデルです。残念ながら通常モデルとしての生産は2018年に終了してしまったようですが、その後も限定的に販売がされています。定期的に公式サイトをチェックしておくと手に入れることができるかも。